May 30, 2018

新任取締役候補 中村のご紹介

前回の更新から時間が経ってしまいましたが、本日は5月11日にリリースいたしました、今度の株主総会での役員選任議案についてご説明させていただきたいと思います。

決算説明会でCEO永井からもコメントがありましたが、今後当社は創薬ベンチャーとしてこれまで以上に最新のサイエンスを通した画期的な新薬の開発を目指していきたいと思っています。事業の推進にはそれを進める土台としての組織構築や人材の獲得が必要になりますが、当社はその実現を目指して、川崎創薬研究所の設立などを含めた基盤作りを進めてきました。その中心としてプロジェクトを進めてきたのが現創薬研究部長 中村です。

中村につきまして簡単にご紹介をさせていただきます。中村はイェール大学で、米国のバイオベンチャーの雄ともいえるGenentech社の現Vice President アイラ・メルマン氏と免疫学の研究を進め、Genentech社で、さらにがん免疫学とがん免疫療法の研究をつづけてきました。アイラ・メルマン氏は、がん免疫療法を語る上でスタンダードとなったCancer-immunity cycleの概念を提示した人物で、現在では世界中の企業がこの概念を使用して自社の取り組みを説明しています(当社のHPにも掲載している、下記の図です)。グローバルに最先端を走る同氏のもとで研究を行えたことが非常に幸運であったと本人もコメントしており、米国西海岸と東海岸でがん免疫療法の研究開発経験をもつ中村は、創薬ベンチャーとして世界に伍していく当社のビジョンの実現を強力に後押しする存在であると思っています。

Immunity

Cancer-immunity cycle(DS Chen, I Mellman. Immunity 2013;12:1-10 を基に当社作成)

ここで早速中村の活動内容のご紹介になりますが、先日、東京大学で行われた「第14回日本臨床プロテオゲノミクス研究会」で講演を行いました。今回の学会は、当社が共同研究を行っている東京大学アイソトープ総合センターの川村先生が本年度の会長を務めたもので、そのようなご縁から発表の機会を設けることができました。講演内容ですが、「次世代シーケンサーと質量分析による次世代がんワクチンの開発」というタイトルで行われました。ネオアンチゲンを標的としたがんワクチン療法を、次世代がん治療法となる完全個別化がん免疫療法として臨床開発することを目指す当社の取り組みのご紹介と、今後の課題意識、海外での開発状況などについて発表されました。

今回のように国内を代表する研究機関の先生方からお誘いをいただけるのは、中村のこれまでの経験と実績によるものと思っています。今後もこのような取り組みを通して、当社自体の認知度の向上と技術力の訴求、そして完全個別化療法を含めたがん免疫療法の国内での盛り上がりに貢献していければと思います。